臨床監修前 · 文献症例の検討用
判断 1 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
CTが陰性なので、食道損傷は除外する
選択についての振り返り(編集)
陰性画像だけで、持続する症状を説明し切れません。検査の限界と損傷部位を考えます。
この判断時点の患者情報を確認する
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
経口造影CTで漏出は見えず、気管支鏡でも損傷を認めなかった。しかし嚥下困難と咳嗽時の疼痛が続いた。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
気管支鏡が正常なら、消化管の評価も不要とする
選択についての振り返り(編集)
気道と食道は別の構造です。気管支鏡の陰性で食道損傷を否定できません。
この判断時点の患者情報を確認する
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
経口造影CTで漏出は見えず、気管支鏡でも損傷を認めなかった。しかし嚥下困難と咳嗽時の疼痛が続いた。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
症状を踏まえ、頸部食道を含む追加評価を検討する
選択についての振り返り(編集)
原著では内視鏡と造影で頸部食道の損傷・限局した漏出を確認しました。
この判断時点の患者情報を確認する
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
経口造影CTで漏出は見えず、気管支鏡でも損傷を認めなかった。しかし嚥下困難と咳嗽時の疼痛が続いた。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2
初期検査では漏れがない
原著の経過
経口造影CTで漏出は見えず、気管支鏡でも損傷を認めなかった。しかし嚥下困難と咳嗽時の疼痛が続いた。
ここまでの情報を確認する
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
次にどう考えますか。
今の判断に近いものを選んでください。
A|CTが陰性なので、食道損傷は除外するB|気管支鏡が正常なら、消化管の評価も不要とするC|症状を踏まえ、頸部食道を含む追加評価を検討する
判断 2 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
感染・貯留や漏出の変化を評価し、介入の必要性を再検討する
選択についての振り返り(編集)
当初の方針が妥当でも経過中に再評価が必要です。原著では膿瘍が疑われましたが確定はされていません。
この判断時点の患者情報を確認する
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
経口造影CTで漏出は見えず、気管支鏡でも損傷を認めなかった。しかし嚥下困難と咳嗽時の疼痛が続いた。
状態が安定していたため非手術治療を開始。後に発熱と頸部の腫脹を認めた。
この判断時点の補足
追加の柔軟喉頭内視鏡で上部食道括約筋のすぐ尾側に欠損を認めた。嚥下造影で頸部食道後壁から咽頭後隙への限局した漏出を確認。臨床的に安定していたため、経鼻胃管による栄養管理を含む非手術治療とした。
第10病日の嚥下造影で少量の漏出が残り、第13病日に発熱・白血球15.1×10⁹/L、第14病日に膿性液体の喀出と左頸部の有痛性腫脹。膿瘍は疑いで、画像・培養による確定は記載されていない。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
非手術治療と決めたので、発熱があっても変更しない
選択についての振り返り(編集)
新たな症状は方針を見直す情報です。治療法の名前より現在の病態を重視します。
この判断時点の患者情報を確認する
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
経口造影CTで漏出は見えず、気管支鏡でも損傷を認めなかった。しかし嚥下困難と咳嗽時の疼痛が続いた。
状態が安定していたため非手術治療を開始。後に発熱と頸部の腫脹を認めた。
この判断時点の補足
追加の柔軟喉頭内視鏡で上部食道括約筋のすぐ尾側に欠損を認めた。嚥下造影で頸部食道後壁から咽頭後隙への限局した漏出を確認。臨床的に安定していたため、経鼻胃管による栄養管理を含む非手術治療とした。
第10病日の嚥下造影で少量の漏出が残り、第13病日に発熱・白血球15.1×10⁹/L、第14病日に膿性液体の喀出と左頸部の有痛性腫脹。膿瘍は疑いで、画像・培養による確定は記載されていない。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
腫脹だけで、培養陽性の膿瘍と断定する
選択についての振り返り(編集)
疑いと確認された所見を分けます。報告にない検査結果を補いません。
この判断時点の患者情報を確認する
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
経口造影CTで漏出は見えず、気管支鏡でも損傷を認めなかった。しかし嚥下困難と咳嗽時の疼痛が続いた。
状態が安定していたため非手術治療を開始。後に発熱と頸部の腫脹を認めた。
この判断時点の補足
追加の柔軟喉頭内視鏡で上部食道括約筋のすぐ尾側に欠損を認めた。嚥下造影で頸部食道後壁から咽頭後隙への限局した漏出を確認。臨床的に安定していたため、経鼻胃管による栄養管理を含む非手術治療とした。
第10病日の嚥下造影で少量の漏出が残り、第13病日に発熱・白血球15.1×10⁹/L、第14病日に膿性液体の喀出と左頸部の有痛性腫脹。膿瘍は疑いで、画像・培養による確定は記載されていない。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2
非手術治療中に発熱
原著の経過
状態が安定していたため非手術治療を開始。後に発熱と頸部の腫脹を認めた。
ここまでの情報を確認する
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
経口造影CTで漏出は見えず、気管支鏡でも損傷を認めなかった。しかし嚥下困難と咳嗽時の疼痛が続いた。
判断に使う補足情報
追加の柔軟喉頭内視鏡で上部食道括約筋のすぐ尾側に欠損を認めた。嚥下造影で頸部食道後壁から咽頭後隙への限局した漏出を確認。臨床的に安定していたため、経鼻胃管による栄養管理を含む非手術治療とした。
第10病日の嚥下造影で少量の漏出が残り、第13病日に発熱・白血球15.1×10⁹/L、第14病日に膿性液体の喀出と左頸部の有痛性腫脹。膿瘍は疑いで、画像・培養による確定は記載されていない。
方針をどう見直しますか。
今の判断に近いものを選んでください。
A|感染・貯留や漏出の変化を評価し、介入の必要性を再検討するB|非手術治療と決めたので、発熱があっても変更しないC|腫脹だけで、培養陽性の膿瘍と断定する
2つの判断を振り返る
診断・実際の経過
非手術治療と継続評価で治癒し、約3週間で退院した。経過中の膿瘍は疑いにとどまる。
持ち帰るポイント
- 陰性の初期検査だけで、持続する症状を切り捨てない。
- 非手術治療中の新たな発熱・腫脹で方針を再評価する。
原著の治療・転帰と、編集した判断の解説を区別しています。別の選択でどのような転帰になったかは、この症例からは分かりません。
詳しい症例解説・出典を開く
BELL’S CASE CONFERENCE / CASE 39
Unique case of esophageal rupture after a fall from height
van Heijl M, et al. BMC Emergency Medicine. 2009;9:24.
症例部分は、原著のCase presentationをほぼ全体にわたり日本語で紹介し、時系列に沿って見出しを加えています。Discussion・Conclusionは要点を整理し、関連する根拠を添えました。
Case presentation|症例紹介
受傷・初期画像
23歳女性。約8 mの高さから転落した。直ちに生命を脅かす問題や神経学的異常はなかったが、胸頸部の広範な皮下気腫と腰痛を認めた。胸部X線で縦隔気腫・皮下気腫を確認した。X線上は気胸を指摘できなかったものの、気腫のため読影は難しかった。
静注造影CTで不安定なL1骨折、右恥骨下枝骨折、小さな右気胸、縦隔気腫を認めた。大きな肺損傷や気管損傷はなく、食道損傷が疑われた。同日に経口造影を追加したCTでは、造影剤の漏出を認めなかった。気管支鏡でも異常を指摘されなかった。
疑いを残し、追加検査で確認
食道損傷の可能性からアモキシシリンとメトロニダゾールの静脈内投与を開始し、最初は4日間投与した。L1骨折に対する緊急固定術を行い、ICUで管理した。嚥下障害と咳嗽時の疼痛があり、耳鼻咽喉科で柔軟喉頭内視鏡検査を行ったところ、上部食道括約筋のすぐ尾側に欠損を認めた。
嚥下造影で、頸部食道後壁から咽頭後隙への限局した漏出が確認された。患者は臨床的に安定しており、非手術治療を選択して経鼻胃管で栄養管理した。
漏出の縮小と新たな感染徴候
入院10日目の嚥下造影では、盲端の瘻孔状の腔へのわずかな漏出が残っていた。13日目に発熱し、白血球15.1×10⁹/L、CRP 17 mg/Lとなったため、アモキシシリン静注を再開した。14日目には膿性の液体を喀出し、左頸部の疼痛性腫脹を認めた。膿瘍が疑われたが、原著は画像での確定や外科的排膿を記載していない。
治癒確認・退院
約2週半後の喉頭内視鏡では異常を認めず、頸部X線でも皮下気腫はごくわずかになっていた。経口摂取を段階的に再開して経鼻胃管を抜去し、受傷3週間後に退院した。耳鼻咽喉科外来での経過観察でも漏出は認められなかった。
Figures|原著の図版
図と日本語の説明を掲載しています。「原図を開く」から原著の画像も確認できます。

van Heijl Mark, Saltzherr Teun P, van Berge Henegouwen Mark I, Goslings J Carel, 2009, Figure 1. CC BY 2.0。図は原著のまま。説明文を日本語化。

van Heijl Mark, Saltzherr Teun P, van Berge Henegouwen Mark I, Goslings J Carel, 2009, Figure 2. CC BY 2.0。図は原著のまま。説明文を日本語化。

van Heijl Mark, Saltzherr Teun P, van Berge Henegouwen Mark I, Goslings J Carel, 2009, Figure 3. CC BY 2.0。図は原著のまま。説明文を日本語化。
Discussion|論文の解説と根拠
画像と症状が合わなければ疑いを保つ。この患者では経口造影CTで漏出がなくても、縦隔・皮下気腫、嚥下障害、咳嗽時痛が残った。WSESは、安定患者の外傷性食道損傷で造影CT/CT食道造影を用い、必要に応じて柔軟内視鏡を補完的に用いるとしている。[1,2]
非手術治療は条件付き。限局した漏出、安定した全身状態、汚染の程度、厳密に監視して必要時に介入できる体制が判断を支える。頸部という部位だけで選択するものではない。WSESでは、絶食、抗菌薬、栄養管理を含め、専門チームと緊急介入体制の下での選択的管理を示している。[2]
発熱・頸部腫脹は方針を再評価する情報。10日目に漏出が小さくなっていても、その後の感染徴候は無視できない。この例が最終的に非手術で治癒したことは、類似患者で感染源制御を遅らせてよいという意味ではない。[1,2]
Conclusion|この症例から持ち帰ること
一度の陰性検査で食道損傷を除外せず、受傷機転と症状に合わせて追加評価する。非手術治療を選んだ後も、漏出と感染の推移を追い続ける。
References|出典・利用条件
- van Heijl M, et al. BMC Emergency Medicine. 2009;9:24. Unique case of esophageal rupture after a fall from height
- Chirica M, et al. Esophageal emergencies: WSES guidelines. World J Emerg Surg. 2019;14:26.
原著の利用条件:CC BY 2.0。原著を出典として症例部分の日本語化、見出し追加、構成変更、Discussion・Conclusionの要約と補足を行いました。転載可能な原図の内容は改変していません。個別に転載許諾が必要な第三者の図は原著へのリンクのみです。原著者が本ページを監修・推奨していることを意味しません。
症例で実際に行われた治療と、一般的な診療上の推奨を区別して紹介しています。一症例の転帰は、治療法の優劣を証明するものではありません。
編集:外傷外科医ベル / 公開・資料確認:2026年10月11日
文献症例 · 2つの判断点 · 入力不要
その時点の情報で、考える。
23歳女性。約8 mから転落し、頸部から胸部に広い皮下気腫を認めた。
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原著タイトルと結末は、最後に確認できます。
選択に応じた解説を表示します。患者の経過は原著どおりに進みます。自動採点・回答の保存はありません。
