臨床監修前 · 文献症例の検討用
判断 1 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
循環の推移と監視・介入体制を含めて温存の可否を検討する
選択についての振り返り(編集)
画像の重症度と生理学的状態を合わせます。原著では厳重な監視下で非手術治療が選択されました。
この判断時点の患者情報を確認する
19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
CTで高度の脾・左腎損傷を認めた。著者らはいずれもgrade Vと分類したが、蘇生後の循環は保たれていた。
この判断時点の補足
来院時は意識清明、左側腹部打撲と肉眼的血尿。左季肋部に軽い圧痛があったが、筋性防御・板状硬なし。Hb 8.7 g/dL、Cr 1.1 mg/dL。晶質液1,500 mL後に循環の安定を確認した。
CTで脾門に達する裂傷と血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎門に達する裂傷と腎周囲血腫。原著では両臓器をgrade Vと分類。多職種で協議し、外科ICUで反復診察・採血・入出量監視を行える環境だった。
検討の範囲:原著の温存例を全てのgrade V損傷へ一般化せず、この患者の所見と監視体制を検討します。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
grade Vなら、循環にかかわらず両臓器の摘出を決める
選択についての振り返り(編集)
分類だけでは方針を決めきれません。血管、出血、合併損傷、体制なども判断材料です。
この判断時点の患者情報を確認する
19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
CTで高度の脾・左腎損傷を認めた。著者らはいずれもgrade Vと分類したが、蘇生後の循環は保たれていた。
この判断時点の補足
来院時は意識清明、左側腹部打撲と肉眼的血尿。左季肋部に軽い圧痛があったが、筋性防御・板状硬なし。Hb 8.7 g/dL、Cr 1.1 mg/dL。晶質液1,500 mL後に循環の安定を確認した。
CTで脾門に達する裂傷と血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎門に達する裂傷と腎周囲血腫。原著では両臓器をgrade Vと分類。多職種で協議し、外科ICUで反復診察・採血・入出量監視を行える環境だった。
検討の範囲:原著の温存例を全てのgrade V損傷へ一般化せず、この患者の所見と監視体制を検討します。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
血圧が上がったので、一般的な観察だけでよい
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高度損傷では悪化を早期に捉え、必要時に介入できる監視体制が重要です。
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19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
CTで高度の脾・左腎損傷を認めた。著者らはいずれもgrade Vと分類したが、蘇生後の循環は保たれていた。
この判断時点の補足
来院時は意識清明、左側腹部打撲と肉眼的血尿。左季肋部に軽い圧痛があったが、筋性防御・板状硬なし。Hb 8.7 g/dL、Cr 1.1 mg/dL。晶質液1,500 mL後に循環の安定を確認した。
CTで脾門に達する裂傷と血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎門に達する裂傷と腎周囲血腫。原著では両臓器をgrade Vと分類。多職種で協議し、外科ICUで反復診察・採血・入出量監視を行える環境だった。
検討の範囲:原著の温存例を全てのgrade V損傷へ一般化せず、この患者の所見と監視体制を検討します。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2
高度の画像所見
原著の経過
CTで高度の脾・左腎損傷を認めた。著者らはいずれもgrade Vと分類したが、蘇生後の循環は保たれていた。
ここまでの情報を確認する
19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
判断に使う補足情報
来院時は意識清明、左側腹部打撲と肉眼的血尿。左季肋部に軽い圧痛があったが、筋性防御・板状硬なし。Hb 8.7 g/dL、Cr 1.1 mg/dL。晶質液1,500 mL後に循環の安定を確認した。
CTで脾門に達する裂傷と血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎門に達する裂傷と腎周囲血腫。原著では両臓器をgrade Vと分類。多職種で協議し、外科ICUで反復診察・採血・入出量監視を行える環境だった。
検討の範囲:原著の温存例を全てのgrade V損傷へ一般化せず、この患者の所見と監視体制を検討します。
治療方針をどう考えますか。
今の判断に近いものを選んでください。
A|循環の推移と監視・介入体制を含めて温存の可否を検討するB|grade Vなら、循環にかかわらず両臓器の摘出を決めるC|血圧が上がったので、一般的な観察だけでよい
判断 2 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
追加の処置が必要なら、温存は全て失敗と考える
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臓器温存には必要に応じた低侵襲な介入も含まれます。何が問題かを分けて判断します。
この判断時点の患者情報を確認する
19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
CTで高度の脾・左腎損傷を認めた。著者らはいずれもgrade Vと分類したが、蘇生後の循環は保たれていた。
非手術治療中、約72時間後に尿瘤を認めた。
判断 1 時点の補足
来院時は意識清明、左側腹部打撲と肉眼的血尿。左季肋部に軽い圧痛があったが、筋性防御・板状硬なし。Hb 8.7 g/dL、Cr 1.1 mg/dL。晶質液1,500 mL後に循環の安定を確認した。
CTで脾門に達する裂傷と血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎門に達する裂傷と腎周囲血腫。原著では両臓器をgrade Vと分類。多職種で協議し、外科ICUで反復診察・採血・入出量監視を行える環境だった。
この判断時点の補足
72時間後のCTで腎周囲に約246 mLの尿瘤。原著ではバイタルと腎機能の悪化はなかった。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
尿の流出と貯留を評価し、必要な尿路ドレナージを検討する
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原著では尿管ステントを追加しました。循環の安定だけで尿漏の問題が解消したとはいえません。
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19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
CTで高度の脾・左腎損傷を認めた。著者らはいずれもgrade Vと分類したが、蘇生後の循環は保たれていた。
非手術治療中、約72時間後に尿瘤を認めた。
判断 1 時点の補足
来院時は意識清明、左側腹部打撲と肉眼的血尿。左季肋部に軽い圧痛があったが、筋性防御・板状硬なし。Hb 8.7 g/dL、Cr 1.1 mg/dL。晶質液1,500 mL後に循環の安定を確認した。
CTで脾門に達する裂傷と血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎門に達する裂傷と腎周囲血腫。原著では両臓器をgrade Vと分類。多職種で協議し、外科ICUで反復診察・採血・入出量監視を行える環境だった。
この判断時点の補足
72時間後のCTで腎周囲に約246 mLの尿瘤。原著ではバイタルと腎機能の悪化はなかった。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2 · 振り返り
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選んだ判断
血圧が安定しているため、尿瘤は再評価しない
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循環障害と尿路合併症は別の評価項目です。画像や症状の変化を追います。
この判断時点の患者情報を確認する
19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
CTで高度の脾・左腎損傷を認めた。著者らはいずれもgrade Vと分類したが、蘇生後の循環は保たれていた。
非手術治療中、約72時間後に尿瘤を認めた。
判断 1 時点の補足
来院時は意識清明、左側腹部打撲と肉眼的血尿。左季肋部に軽い圧痛があったが、筋性防御・板状硬なし。Hb 8.7 g/dL、Cr 1.1 mg/dL。晶質液1,500 mL後に循環の安定を確認した。
CTで脾門に達する裂傷と血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎門に達する裂傷と腎周囲血腫。原著では両臓器をgrade Vと分類。多職種で協議し、外科ICUで反復診察・採血・入出量監視を行える環境だった。
この判断時点の補足
72時間後のCTで腎周囲に約246 mLの尿瘤。原著ではバイタルと腎機能の悪化はなかった。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2
経過中の貯留
原著の経過
非手術治療中、約72時間後に尿瘤を認めた。
ここまでの情報を確認する
19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
CTで高度の脾・左腎損傷を認めた。著者らはいずれもgrade Vと分類したが、蘇生後の循環は保たれていた。
判断 1 時点の補足
来院時は意識清明、左側腹部打撲と肉眼的血尿。左季肋部に軽い圧痛があったが、筋性防御・板状硬なし。Hb 8.7 g/dL、Cr 1.1 mg/dL。晶質液1,500 mL後に循環の安定を確認した。
CTで脾門に達する裂傷と血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎門に達する裂傷と腎周囲血腫。原著では両臓器をgrade Vと分類。多職種で協議し、外科ICUで反復診察・採血・入出量監視を行える環境だった。
判断に使う補足情報
72時間後のCTで腎周囲に約246 mLの尿瘤。原著ではバイタルと腎機能の悪化はなかった。
温存方針をどう見直しますか。
今の判断に近いものを選んでください。
A|追加の処置が必要なら、温存は全て失敗と考えるB|尿の流出と貯留を評価し、必要な尿路ドレナージを検討するC|血圧が安定しているため、尿瘤は再評価しない
2つの判断を振り返る
診断・実際の経過
尿管ステント留置後に退院し、6か月の追跡で臓器温存が報告された。高度損傷への一律の温存を示す報告ではない。
持ち帰るポイント
- 分類だけでなく、生理学的状態と体制で判断する。
- 非手術治療にも、合併症への介入が含まれる。
原著の治療・転帰と、編集した判断の解説を区別しています。別の選択でどのような転帰になったかは、この症例からは分かりません。
詳しい症例解説・出典を開く
BELL’S CASE CONFERENCE / CASE 20
Successful non-operative management of multiple intra-abdominal solid organ injury after blunt abdominal trauma: a case report
Mahawar R, Shinde R, Jogdand S. The Pan African medical journal. 2022;43:54.
原著の症例経過を日本語で詳しく紹介しています。Discussion・Conclusionは要点を整理し、症例で行われた治療と一般的な推奨を区別して解説します。
Case presentation|症例紹介
受傷・初期評価
19歳男性。夜間の二輪車事故後、腹痛と肉眼的血尿で受診した。頭部・長管骨損傷の所見はなく、左側腹部に打撲痕を認めた。意識は清明で、血圧98/60 mmHg、心拍104/分。左季肋部に軽度圧痛があったが、筋性防御や板状硬はなかった。
FASTで脾周囲液体貯留を認めた。Hb 8.7 g/dL、白血球13,600/μL、血小板200,000/μL、クレアチニン1.1 mg/dL、尿素41 mg/dL。尿中には多数の赤血球と少量のアルブミンを認めた。等張晶質液1,500 mLを投与し、循環の安定を確認してCTを行った。
画像と非手術方針
造影CTでは脾門へ達する裂傷と脾の血流消失、左腎下半分の造影欠如、腎の上下・中央部から腎門へ達する裂傷、大きな腎周囲血腫を認めた。原著では脾・左腎ともgrade Vと分類している。頭部・胸部CTには異常がなかった。
高度な複数臓器損傷でも循環が安定していたため、多職種で協議し、外科ICUで慎重な非手術治療を選んだ。全血1単位を輸血し、バイタル、入出量、毎日の血液検査を厳密に確認し、鎮痛薬と抗菌薬を使用した。
尿瘤への介入とフォロー
72時間後のCTで約246 mLの腎周囲尿瘤を認め、膀胱鏡下にdouble-J尿管ステントを挿入した。入院中はメロペネム1 gを1日3回・10日間、クリンダマイシン600 mgを1日3回・7日間投与した。循環と腎機能は悪化しなかった。
第9病日から血小板が増え、第13病日に最大1,200,000/μLに達した。第15病日に退院し、レボフロキサシン500 mg/日を10日間処方された。退院後15日の再診時には良好な状態で、CTで尿瘤の縮小を確認した。原著では30日後にステントを抜去したと記載している。6か月の追跡で脾・腎が温存され、二次的合併症なく回復した。
患者自身も、検査後に損傷の程度、ICU管理、必要なら手術へ移行する可能性について説明を受け、症状の改善とともに方針への安心が得られたと述べている。
Figures|原著の図版
日本語の図説明を掲載しています。「原図を開く」を押すと実際の画像が表示されます。
Mahawar R, Shinde R, Jogdand S., Figure 1. CC BY 4.0。図は原著のまま。説明文を日本語化。
Mahawar R, Shinde R, Jogdand S., Figure 2. CC BY 4.0。図は原著のまま。説明文を日本語化。
Mahawar R, Shinde R, Jogdand S., Figure 3. CC BY 4.0。図は原著のまま。説明文を日本語化。
Discussion|論文の解説と根拠
原著は、複数の高度実質臓器損傷があっても、安定例では臓器温存を検討し得ると述べています。ただし高度損傷は失敗リスクを高め、継続監視と迅速な手術・IVRへの移行体制が前提です。一例の成功で全grade Vへ広げることはできません。[1]
非手術治療には追加処置が含まれます。尿瘤に対する尿管ステントもその一部です。WSES-AAST腎外傷ガイドラインは、孤立した尿漏だけでは非手術治療の絶対禁忌としない一方、症状・合併症と全身状態に応じて介入を選びます。[2]
記載された抗菌薬・投与期間は、この患者の治療歴です。本報告は予防的な広域抗菌薬の組み合わせや、すべての同様症例での長期投与の有効性を検証していません。[1]
Conclusion|この症例から持ち帰ること
画像の重症度に加え、循環の維持と合併症の推移で方針を更新する。臓器温存は、何もしないことではない。
References|出典・利用条件
- Successful non-operative management of multiple intra-abdominal solid organ injury after blunt abdominal trauma: a case report — 原著
- Coccolini F, et al. Kidney and uro-trauma: WSES-AAST guidelines. 2019.
原著の利用条件:CC BY 4.0。原著を出典として症例部分の日本語化、見出し追加、構成変更、Discussion・Conclusionの要約と補足を行いました。転載可能な原図の内容は改変していません。個別に転載許諾が必要な第三者の図は原著へのリンクのみです。原著者が本ページを監修・推奨していることを意味しません。
症例で実際に行われた治療と、一般的な診療上の推奨を区別して紹介しています。一症例の転帰は、治療法の優劣を証明するものではありません。
編集:外傷外科医ベル / 公開・資料確認:2026年10月11日
文献症例 · 2つの判断点 · 入力不要
その時点の情報で、考える。
19歳男性。二輪車事故後に搬送された。血圧98/60 mmHg、心拍104/分で、蘇生に反応した。
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原著タイトルと結末は、最後に確認できます。
選択に応じた解説を表示します。患者の経過は原著どおりに進みます。自動採点・回答の保存はありません。
