臨床監修前 · 文献症例の検討用
判断 1 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
全ての腹部銃創へ同じ方針を広げる
選択についての振り返り(編集)
患者選択と体制を含む一症例です。穿通傷の非手術治療を無条件に広げる根拠にはなりません。
この判断時点の患者情報を確認する
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
CTで高度肝損傷と造影剤漏出を認めた。原著では集中治療環境で監視する方針とした。
この判断時点の補足
意識清明、心窩部に限局した圧痛。右側腹部の第8肋骨付近にも銃創あり。CTでgrade IV肝損傷・活動性漏出・少量の肝周囲血腫・中等量の血腹・小さな気胸。
初期Hbは本文13.9 g/dL。小児ICUで反復診察と採血を行った。血圧・脈拍は正常範囲と記載されるが具体値はなく、腹膜刺激徴候の詳細も示されていない。
検討の範囲:この提示情報だけで非手術治療の適応を確定する問題ではありません。活動性漏出に対する介入の必要性も別途検討が必要です。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
繰り返す診察・検査と、悪化時に即応できる体制を確認する
選択についての振り返り(編集)
初期安定だけで方針は完成しません。出血や合併損傷を見逃さず、必要時に介入する計画が重要です。
この判断時点の患者情報を確認する
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
CTで高度肝損傷と造影剤漏出を認めた。原著では集中治療環境で監視する方針とした。
この判断時点の補足
意識清明、心窩部に限局した圧痛。右側腹部の第8肋骨付近にも銃創あり。CTでgrade IV肝損傷・活動性漏出・少量の肝周囲血腫・中等量の血腹・小さな気胸。
初期Hbは本文13.9 g/dL。小児ICUで反復診察と採血を行った。血圧・脈拍は正常範囲と記載されるが具体値はなく、腹膜刺激徴候の詳細も示されていない。
検討の範囲:この提示情報だけで非手術治療の適応を確定する問題ではありません。活動性漏出に対する介入の必要性も別途検討が必要です。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
初回の血圧が安定していれば、その後の採血は省く
選択についての振り返り(編集)
正常な血圧だけで出血の進行を除外できません。時間とともに変わる情報を追います。
この判断時点の患者情報を確認する
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
CTで高度肝損傷と造影剤漏出を認めた。原著では集中治療環境で監視する方針とした。
この判断時点の補足
意識清明、心窩部に限局した圧痛。右側腹部の第8肋骨付近にも銃創あり。CTでgrade IV肝損傷・活動性漏出・少量の肝周囲血腫・中等量の血腹・小さな気胸。
初期Hbは本文13.9 g/dL。小児ICUで反復診察と採血を行った。血圧・脈拍は正常範囲と記載されるが具体値はなく、腹膜刺激徴候の詳細も示されていない。
検討の範囲:この提示情報だけで非手術治療の適応を確定する問題ではありません。活動性漏出に対する介入の必要性も別途検討が必要です。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 1 / 2
非手術治療を検討する
原著の経過
CTで高度肝損傷と造影剤漏出を認めた。原著では集中治療環境で監視する方針とした。
ここまでの情報を確認する
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
判断に使う補足情報
意識清明、心窩部に限局した圧痛。右側腹部の第8肋骨付近にも銃創あり。CTでgrade IV肝損傷・活動性漏出・少量の肝周囲血腫・中等量の血腹・小さな気胸。
初期Hbは本文13.9 g/dL。小児ICUで反復診察と採血を行った。血圧・脈拍は正常範囲と記載されるが具体値はなく、腹膜刺激徴候の詳細も示されていない。
検討の範囲:この提示情報だけで非手術治療の適応を確定する問題ではありません。活動性漏出に対する介入の必要性も別途検討が必要です。
原著で選ばれた監視方針を検討するために、何を確認しますか。
今の判断に近いものを選んでください。
A|全ての腹部銃創へ同じ方針を広げるB|繰り返す診察・検査と、悪化時に即応できる体制を確認するC|初回の血圧が安定していれば、その後の採血は省く
判断 2 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
血圧が正常なので、有意な変化ではないとする
選択についての振り返り(編集)
血圧だけでは出血を捉えきれません。Hbの推移と症状・画像を合わせて再評価します。
この判断時点の患者情報を確認する
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
CTで高度肝損傷と造影剤漏出を認めた。原著では集中治療環境で監視する方針とした。
第4病日、血圧は保たれていたがHbは12から8.3 g/dLへ低下した。
判断 1 時点の補足
意識清明、心窩部に限局した圧痛。右側腹部の第8肋骨付近にも銃創あり。CTでgrade IV肝損傷・活動性漏出・少量の肝周囲血腫・中等量の血腹・小さな気胸。
初期Hbは本文13.9 g/dL。小児ICUで反復診察と採血を行った。血圧・脈拍は正常範囲と記載されるが具体値はなく、腹膜刺激徴候の詳細も示されていない。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
Hb低下だけで、直ちに肝切除を決める
選択についての振り返り(編集)
原因と部位を評価して、適切な制御方法を選びます。単一の数値から術式を決めません。
この判断時点の患者情報を確認する
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
CTで高度肝損傷と造影剤漏出を認めた。原著では集中治療環境で監視する方針とした。
第4病日、血圧は保たれていたがHbは12から8.3 g/dLへ低下した。
判断 1 時点の補足
意識清明、心窩部に限局した圧痛。右側腹部の第8肋骨付近にも銃創あり。CTでgrade IV肝損傷・活動性漏出・少量の肝周囲血腫・中等量の血腹・小さな気胸。
初期Hbは本文13.9 g/dL。小児ICUで反復診察と採血を行った。血圧・脈拍は正常範囲と記載されるが具体値はなく、腹膜刺激徴候の詳細も示されていない。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2 · 振り返り
選択を振り返る
選んだ判断
遅発性の血管病変・出血を疑い、画像を再評価する
選択についての振り返り(編集)
原著ではCTAで仮性動脈瘤を確認し、塞栓術を実施しました。
この判断時点の患者情報を確認する
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
CTで高度肝損傷と造影剤漏出を認めた。原著では集中治療環境で監視する方針とした。
第4病日、血圧は保たれていたがHbは12から8.3 g/dLへ低下した。
判断 1 時点の補足
意識清明、心窩部に限局した圧痛。右側腹部の第8肋骨付近にも銃創あり。CTでgrade IV肝損傷・活動性漏出・少量の肝周囲血腫・中等量の血腹・小さな気胸。
初期Hbは本文13.9 g/dL。小児ICUで反復診察と採血を行った。血圧・脈拍は正常範囲と記載されるが具体値はなく、腹膜刺激徴候の詳細も示されていない。
ここから先は、選択による仮想の変化ではなく、原著に記載された経過を表示します。
判断 2 / 2
血圧は変わらないが
原著の経過
第4病日、血圧は保たれていたがHbは12から8.3 g/dLへ低下した。
ここまでの情報を確認する
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
CTで高度肝損傷と造影剤漏出を認めた。原著では集中治療環境で監視する方針とした。
判断 1 時点の補足
意識清明、心窩部に限局した圧痛。右側腹部の第8肋骨付近にも銃創あり。CTでgrade IV肝損傷・活動性漏出・少量の肝周囲血腫・中等量の血腹・小さな気胸。
初期Hbは本文13.9 g/dL。小児ICUで反復診察と採血を行った。血圧・脈拍は正常範囲と記載されるが具体値はなく、腹膜刺激徴候の詳細も示されていない。
この変化をどう扱いますか。
今の判断に近いものを選んでください。
A|血圧が正常なので、有意な変化ではないとするB|Hb低下だけで、直ちに肝切除を決めるC|遅発性の血管病変・出血を疑い、画像を再評価する
2つの判断を振り返る
診断・実際の経過
仮性動脈瘤に塞栓術を行い、第6病日に退院した。
持ち帰るポイント
- 非手術治療には、再評価と即応する体制が必要。
- 血圧が保たれていても、検査値の推移を見逃さない。
原著の治療・転帰と、編集した判断の解説を区別しています。別の選択でどのような転帰になったかは、この症例からは分かりません。
詳しい症例解説・出典を開く
BELL’S CASE CONFERENCE / CASE 23
Selective Nonoperative Management of a Pediatric Abdominal Gunshot Wound
Dodson DM, Rajesh A, Brown C, Muir MT. Cureus. 2025;17:e85575.
原著の症例経過を日本語で詳しく紹介しています。Discussion・Conclusionは要点を整理し、症例で行われた治療と一般的な推奨を区別して解説します。
Case presentation|症例紹介
初期所見と観察
既往のない17歳男性。上腹部銃創でLevel I外傷センターに搬入された。意識は清明で循環は安定し、心窩部に限局した圧痛があった。右第8肋骨付近の側腹部にも銃創を認めた。
造影CTでgrade IV肝裂傷、活動性造影剤漏出、少量の肝周囲血腫、中等量の腹腔内血液、小さな気胸があった。初回血液検査のHbは13.9 g/dLで、トランスアミナーゼが上昇していた。小児ICUに入室して反復採血・診察を行い、全経過を通じて心拍・血圧は正常範囲を維持した。
血液検査の変化から再画像・塞栓へ
第4病日にHbが12から8.3 g/dLへ低下したためCTAを施行し、肝区域4A/4Bと8に仮性動脈瘤を確認した。Gelfoamを用いて塞栓し、その後も安定して第6病日に退院した。退院2週間後の外来でも良好で、追加の画像検査は行われなかった。
原著Table 1の検査推移は、第1病日AST 136・ALT 134 U/L・Hb 14.1 g/dL、第2病日229・223・13.1、第3病日567・623・12、第4病日293・453・8.3、第5病日168・340・9.1だった。
Figures|原著の図版
日本語の図説明を掲載しています。「原図を開く」を押すと実際の画像が表示されます。
Dodson DM, Rajesh A, Brown C, Muir MT., Figure 1. CC BY 4.0。図は原著のまま。説明文を日本語化。
Dodson DM, Rajesh A, Brown C, Muir MT., Figure 2. CC BY 4.0。図は原著のまま。説明文を日本語化。
Discussion|論文の解説と根拠
小児・思春期の銃創でも、条件を満たす例では選択的非手術治療が行われています。この論文の条件は、安定した循環、反復可能な診察、腹膜炎がないこと、消化管損傷を疑う状況がないこと、即時介入できる施設です。すべての腹部銃創に適用する方針ではありません。[1,2]
観察は、変化を見つけて介入するために行います。本例ではHb低下が再CTと塞栓の契機でした。著者らが言及するAPSAの指針は鈍的肝・脾損傷を主対象とするため、その推奨を穿通性銃創へそのまま一般化できない点にも注意します。[1,3]
Conclusion|この症例から持ち帰ること
安定しているから放置するのではなく、変化に合わせて再評価と塞栓へ進める体制が非手術治療を支える。
References|出典・利用条件
- Selective Nonoperative Management of a Pediatric Abdominal Gunshot Wound — 原著
- Smyth L, et al. WSES guidelines on blunt and penetrating bowel injury. 2022.
- Williams RF, et al. Updated APSA Guidelines for the Management of Blunt Liver and Spleen Injuries. 2023.
原著の利用条件:CC BY 4.0。原著を出典として症例部分の日本語化、見出し追加、構成変更、Discussion・Conclusionの要約と補足を行いました。転載可能な原図の内容は改変していません。個別に転載許諾が必要な第三者の図は原著へのリンクのみです。原著者が本ページを監修・推奨していることを意味しません。
症例で実際に行われた治療と、一般的な診療上の推奨を区別して紹介しています。一症例の転帰は、治療法の優劣を証明するものではありません。
編集:外傷外科医ベル / 公開・資料確認:2026年10月11日
文献症例 · 2つの判断点 · 入力不要
その時点の情報で、考える。
17歳男性。上腹部銃創で搬送されたが、循環は安定していた。
選ぶ → 判断を振り返る → 次の情報へ。
原著タイトルと結末は、最後に確認できます。
選択に応じた解説を表示します。患者の経過は原著どおりに進みます。自動採点・回答の保存はありません。
